ドキドキの初登園


息子が保育園に行き始めた。
慣れるまで1週間は半日だけの預かりだ。
表情の固さが気になるものの、
保育士の先生方の話を聞く限りでは、
パニック状態になったり、
食事を拒んだりすることはないらしい。


午後に息子を迎えに行くと、
10人ほどいる園児はお昼寝中。
なのに息子だけ6人ほどいる先生たちと一緒に、
昼食のテーブルを囲んでいる。


ボクの顔を見ても最初はボーッとしているだけ。
声をかけると、かすかに「ウォ」と声を発した。


「泣いて遊んでまた泣いて忙しかったね」
「おもちゃで一人遊びが上手」
「お昼寝が浅く寝る前にミルクを飲まない」
園での様子を保育士さんが簡単に話してくれた。


息子を抱き上げる。
たった数時間離れていただけなのに、
とても懐かしい気持ちがした。


車のチャイルドシートで、やっといつもの息子に戻った。
というよりも、いつも以上にテンションが高かった。
突然、首を左右に振り出したのだ。
それは、なかなか止むことはなかった。


家に帰っても、檻から解き放たれた野良猫のように、
そこら中を引っかき回した。
そして疲れていたのだろう、すぐに眠ってしまった。


親から離れて一日を過ごすということは、
赤ちゃんにとって想像以上のストレスなのだろう。
親として胸が痛むが、こればかりはどうしようもない。
一緒にいるときは、これまで以上にスキンシップに励もうと、
心に決めたのだ。