善良な小説の条件


ジェイズバーのカウンターで、
ビールを飲みながら、
鼠は言いました。
「いい小説とは、人が死なない小説だ」


東野圭吾の「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだとき、
その言葉を思い出しました。


ある閉ざされた雪の山荘で (講談社文庫)


人里離れたペンションで起きた殺人劇。
果たして芝居か現実か?


登場人物は7人の劇団員。
キャラをきちんと書き分けているので、するりと読むことができました。
気負いを感じさせずに、こういう作品を書けるところが、
この人の魅力だと思います。